関連する製品: Unified CCX (UCCX) Version 9.0以降
Unified CCX(以後UCCX)の履歴レポートを閲覧する場合、WebブラウザからUCCXのレポート画面へアクセスすると、CUIC(Cisco Unified Intelligence Center)のUIが表示されます。
このCUICはUCCXに内蔵されるリアルタイムおよびヒストリカルのレポートを実行、表示、カスタマイズを行うためのサブシステムです。スーパーバイザー、アナリスト、システム管理者などがエージェント(オペレータ)の稼働状況や対応実績、ACD(自動呼分配)処理の効率や処理実績などをPCの画面上で帳票として閲覧する事ができます。
UCCXをインストールするとこのCUICは自動的にセットアップされ、いつでも利用可能になります。インストール時に様々な書式、レポート項目を持つ多様な書式のレポートが自動的に用意され、いつでも使える状態になります。UCCXが標準で提供するレポートを「ストック」レポートと呼びます。
レポートを閲覧する人(以後、レポートユーザ)によっては、標準で用意されるレポートの書式のままではなく、自分の業務により役立てられるようにカスタマイズをご希望される場合があります。
その場合、CUICが持つさまざまなカスタマイズ機能を活用し、レポートユーザが自分のチームや部門、場合によっては自分個人のために書式を微調整し、業務中や業務終了後にレポートを閲覧されることになります。(もし、あなたがデータベースのSQL文やストアド・プロシージャ(Stored Procedure)を書くことができる場合は、必要があればUCCXの履歴データベースを自由に参照して高度にカスタマイズしたレポートを独自に作成することも可能です。UCCXの履歴データベースのスキーマはドキュメントとして公開されています。)
今回はCUICのUI上で提供されるカスタマイズ機能を利用し、UI上でレポートの書式をカスタマイズする方法を実際の設定例とあわせて解説します。
はじめに:用語の説明
(1) レポートとレポートのビュー
CUICでは1つのレポートに対して複数のビューを定義することができます。レポートの書式を定義するものがビューです。ビューではビューの形式(表、グラフ、ゲージのいずれかの形式)やフォントサイズなどを設定することができます。
さらに、表形式(CUICでは「グリッド」形式)の場合には各列ごとに(Microsoft Excelの条件付き書式機能のように)条件に合わせて各セルの書式を自動的に条件に合わせて変更することが可能です。
(2) レポートのフィールド