2023-12-08 06:18 PM 2024-01-18 09:32 AM 更新
エキスパート紹介
大﨑 秀行(Hideyuki Osaki) - 在学研究中から UWB 車載レーダなどの無線開発に関わり、情報通信工学を修了。シスコシステムズに入社後はルータ、スイッチ、ブロードバンドルータなどのサポートを経てワイヤレス (Wi-Fi) チームに異動。一貫してワイヤレス製品のサポートを担当し、2 回のオリンピックパラリンピックの現地サポートおよびリード、SMB から国内外の中央省庁、海外エンタープライズなどの大障害サポートを多数経験。現在は Japan Wireless TACチームリードおよび CXC Technical Leader としてエンタープライズソリューション全体のサポートと、製品開発 BU との折衝の日々を過ごす。2023 年 4 月「ネットワークエンジニアの教科書」を共著にて出版(Wireless セクションを担当)。
高橋 孝博(Takahiro Takahashi) - ネットワーク機器メーカーでのスイッチ・ワイヤレス製品の製品開発経験を経て、2015 年にシスコシステムズに入社。入社後は TAC ワイヤレスチームにてワイヤレス製品のサポートを担当し、障害サポートの他、国内・海外サポートチームの育成やオリンピックパラリンピックの現地サポートなどを経験。Cisco Community サイトの改善を目的とした活動を行う Virtual Team にも参加し、公式ドキュメントではカバーできないようなドキュメントの拡充ができるよう活動を行なっている。
髙木 美沙(Misa Takagi) - シスコシステムズに 2021 年度の新卒として入社後、Japan TAC Wireless チームに所属。TAC エンジニアとして、クライアントに無線通信を提供するワイヤレス コントローラー Catalyst 9800 シリーズや、無線クライアントやアクセスポイントの位置情報を管理する Connected Mobile Experiences (CMX) などのワイヤレス製品で生じた障害のトラブルシューティングに従事。Cisco Community サイトにお問い合わせの多い障害に関連する不具合情報の記事を定期的に投稿し、問題解決に役立てていただけるような取り組みも行っている。
上述 大﨑 秀行(Hideyuki Osaki) の他、シスコ TAC エンジニアが多数共著者として参画。前回第二版の公開から約 4 年、2023 年 4 月の刊行にあたり、約 1 年のプロジェクト期間を経てこのたび第三版を公開。現在好評につき増刷決定。働き方の変化のトレンドにも対応した内容となっており、ネットワークエンジニアだけでなく提案に関わる担当者にもお勧めとなっている。共同執筆者は下記のとおり(敬称略)。
・ルータ・スイッチ担当 中島 康裕 Yasuhiro Nakajima 山田 健斗 Kento Yamada 塩津 達郎 Tatsuro Shiotsu 張本 大成 Hironari Harimoto |
・ワイヤレス担当 大﨑 秀行 Hideyuki Osaki |
・セキュリティ担当 加藤 絢一郎 Kenichiro Kato 中村 隆之 Takayuki Nakamura |
・データセンター担当 山本 大輔 Daisuke Yamamoto 梶浦 慶人 Keito Kajiura 細川 海人 Kaito Hosokawa 浅野 拓也 Takuya Asano |
・モバイル担当 南部 泰亮 Yasuaki Nambu |
・コラボレーション担当 吉永 祐亮 Yusuke Yoshinaga 佐藤 剛史 Takeshi Sato |
・ネットワーク・マネジメント・システム担当 長尾 誠 Makoto Nagao |
・ハードウェア担当 森川 寛之 Hiroyuki Morikawa 中村 忠司 Tadashi Nakamura |
・オートメーション・オーケストレーション担当 岩本 彰 Akira Iwamoto |
・テクニカルリード 小上 賢一 Kenichi Ogami ・プロジェクトマネージャー 竹内 ゆき子 Yukiko Takeuchi |
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2023-12-22 05:29 PM
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
端的に言うと「Graceful shutdown(緩やかなシャットダウン)を行うため。」です。いきなり電源を落とすような変更をすると、その時に何らかの書き込みやデータ転送が内部で実行されている時に、レースコンディションで予期せぬ悪い結果を生む恐れがあります。
物理アプライアンスの C9800-L などでも次のガイドでご案内していますが、電源を落とす前に一旦 reload して、再起動後に ROMMON で起動シーケンスが停止するようにして、IOS-XE 自体が起動していない状態にするようにお願いしています。その状態で電源を断つことで Graceful shutdown となります。
これと同じことを Virtual Machine である C9800-CL で実施するために、reload pause を実施するようにご案内しています。
2023-12-25 06:45 PM
manabuinagakiさん、ご質問ありがとうございます。
以下のドキュメントにある通り password encryption aes で暗号化されたパスワード等は復号できません。
Note: On the C9800, once the passwords are encrypted there is no mechanism to decrypt them, as a security best practice. The only way to recover would be to reconfigure the passwords.
そのためリストア時は PSK などのパスワードを再設定頂く必要があります。
暗号化してある機器のバックアップ・リストア手順の一例としては以下の通りです。
1. no password encryption aes の実行
2. PSK など各パスワードの再設定
3. コンフィグのバックアップ
4. 機器交換
5. バックアップファイルのリストア
6. 暗号化の実行
key config-key password-encrypt <key>
password encryption aes
暗号化の対象となる箇所については以下のドキュメントが参考になります。
また、EWCの初期設定時の暗号化については公開可能な情報はありませんでした。
キーの変更が必要な場合など運用上問題がある場合は、
必要に応じてサポートケースのオープンをお願いします。
2023-12-28 11:01 AM
doniecha さん、ご質問ありがとうございます。
Wi-Fi 6E や Wi-Fi 7 で 6 GHz 帯の無線パケットキャプチャを取得する方法はどのようなものがあるかというご質問ですね。
<MacBook で取得する方法>
弊社では今年2023年のモデルの MacBook Pro を用いて 6 GHz 帯の無線パケットキャプチャを取得した実績がございます。
<Sniffer mode AP で取得する方法>
弊社では Wi-Fi 6E 対応の C9100 シリーズ AP で Sniffer mode を用いた無線パケットキャプチャ取得の実績がございます。
取得手順については下記の Cisco Community 記事もご参照ください。
// Catalyst 9800 シリーズで Sniffer mode AP により無線キャプチャを行う方法
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4003988
<DNA Center(Catalyst Center)の Intelligent Capture 機能>
下記の Assurance User Guide によると、現時点で Wi-Fi 6E 対応の AP はサポートされていないようです。
今後サポートされるかどうかはわかりませんが、
今回の Community Live では DNA Center は対象としておりませんので、ご参考程度の情報でございます。
// Supported Devices for Intelligent Capture - Cisco Catalyst Assurance User Guide, Release 2.3.7.4
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/cloud-systems-management/network-automation-and-management/catalyst-center-assurance/2-3-7/b_cisco_catalyst_assurance_2_3_7_ug/b_cisco_catalyst_assurance_2_3_6_ug_chapter_01110.html#id_116644
<Wi-Fi 7 につきまして>
現時点で Wi-Fi 7 対応製品がないため確認することができませんが、
対応の AP があれば同様に Sniffer mode にて無線パケットキャプチャが取得できるのではないかと予想しております。
また、DNA Center の Intelligent Capture についても、現時点では未定です。
MacBook についても、現時点では不明です。
2023-12-20 11:39 AM
C9800-CLのベストプラクティスに電源停止の方法が以下の手順で記載されています。
reload pauseはなぜ実行が必要でしょうか?
・ハイパーバイザーから VM の電源をオフにする前に、exec コマンド reload Pause を実行します。このコマンドはボックスをリロードしてから一時停止し、ユーザー入力の開始を待ちます。
・この時点で、VM の電源をオフにします。
2023-12-22 05:29 PM
こんにちは。ご質問ありがとうございます。
端的に言うと「Graceful shutdown(緩やかなシャットダウン)を行うため。」です。いきなり電源を落とすような変更をすると、その時に何らかの書き込みやデータ転送が内部で実行されている時に、レースコンディションで予期せぬ悪い結果を生む恐れがあります。
物理アプライアンスの C9800-L などでも次のガイドでご案内していますが、電源を落とす前に一旦 reload して、再起動後に ROMMON で起動シーケンスが停止するようにして、IOS-XE 自体が起動していない状態にするようにお願いしています。その状態で電源を断つことで Graceful shutdown となります。
これと同じことを Virtual Machine である C9800-CL で実施するために、reload pause を実施するようにご案内しています。
2023-12-21 04:55 PM
password encryption aesコマンドについて、ベストプラクティスのご教示をお願いします。
上記コンフィグはkey config-key password-encrypt <key>コマンドとセットで使用する必要があると思いますが、
key config-key password-encrypt <key>の方はスタートアップコンフィグに記載されないため、
機器交換等によるリストア時にWLANのPSKなどのパスワードが復元されません。
リリースノートにも下記のように設定が推奨されているため、設定しておくべきとは思いますが、
リストア時の運用についてご教示いただけますでしょうか?
・We recommend that you configure the password encryption aes and the key config-key password-encrypt key commands to encrypt your password.
また、EWCの場合、GUIで初期設定すると自動的に、password encryption aesとkey config-key password-encrypt <key>が設定されるようですが、
自動設定された<key>は何らかの固定値なのでしょうか?
2023-12-25 06:45 PM
manabuinagakiさん、ご質問ありがとうございます。
以下のドキュメントにある通り password encryption aes で暗号化されたパスワード等は復号できません。
Note: On the C9800, once the passwords are encrypted there is no mechanism to decrypt them, as a security best practice. The only way to recover would be to reconfigure the passwords.
そのためリストア時は PSK などのパスワードを再設定頂く必要があります。
暗号化してある機器のバックアップ・リストア手順の一例としては以下の通りです。
1. no password encryption aes の実行
2. PSK など各パスワードの再設定
3. コンフィグのバックアップ
4. 機器交換
5. バックアップファイルのリストア
6. 暗号化の実行
key config-key password-encrypt <key>
password encryption aes
暗号化の対象となる箇所については以下のドキュメントが参考になります。
また、EWCの初期設定時の暗号化については公開可能な情報はありませんでした。
キーの変更が必要な場合など運用上問題がある場合は、
必要に応じてサポートケースのオープンをお願いします。
2023-12-25 12:42 PM
お世話になります。
Omnipeekが 802.11axや 6GHz帯に対応しておらず、今後のWi-Fi 6E/7でのトラブルシュートでキャプチャが必要になったときにTACのみなさんはどのような方法を使われるでしょうか?
DNACのiCAP(6GHz対応してますか?)があれば良いですが、C9800とC9100だけの環境の場合は Mac bookでキャプチャするほかないでしょうか?
2023-12-28 11:01 AM
doniecha さん、ご質問ありがとうございます。
Wi-Fi 6E や Wi-Fi 7 で 6 GHz 帯の無線パケットキャプチャを取得する方法はどのようなものがあるかというご質問ですね。
<MacBook で取得する方法>
弊社では今年2023年のモデルの MacBook Pro を用いて 6 GHz 帯の無線パケットキャプチャを取得した実績がございます。
<Sniffer mode AP で取得する方法>
弊社では Wi-Fi 6E 対応の C9100 シリーズ AP で Sniffer mode を用いた無線パケットキャプチャ取得の実績がございます。
取得手順については下記の Cisco Community 記事もご参照ください。
// Catalyst 9800 シリーズで Sniffer mode AP により無線キャプチャを行う方法
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4003988
<DNA Center(Catalyst Center)の Intelligent Capture 機能>
下記の Assurance User Guide によると、現時点で Wi-Fi 6E 対応の AP はサポートされていないようです。
今後サポートされるかどうかはわかりませんが、
今回の Community Live では DNA Center は対象としておりませんので、ご参考程度の情報でございます。
// Supported Devices for Intelligent Capture - Cisco Catalyst Assurance User Guide, Release 2.3.7.4
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/cloud-systems-management/network-automation-and-management/catalyst-center-assurance/2-3-7/b_cisco_catalyst_assurance_2_3_7_ug/b_cisco_catalyst_assurance_2_3_6_ug_chapter_01110.html#id_116644
<Wi-Fi 7 につきまして>
現時点で Wi-Fi 7 対応製品がないため確認することができませんが、
対応の AP があれば同様に Sniffer mode にて無線パケットキャプチャが取得できるのではないかと予想しております。
また、DNA Center の Intelligent Capture についても、現時点では未定です。
MacBook についても、現時点では不明です。
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